首、肩の症状の改善例
ゴルフ肩。右肩の痛み。日常生活でも腕を上げるとズキンと痛む。
来院時の症状
1週間ほど前にゴルフの練習に行き、その直後はなんともなかったが、翌日から右肩がズキズキ痛み、ゴルフはおろか、日常生活で腕を上げる時も痛くて肩が上がらない。
カウンセリング・検査
痛みが発生してからはゴルフはやっておらず、日常生活で特に痛みを感じるのは、髪を洗う時、ドライヤーをかける時、手を上げる時。四十肩ではないかと心配 しているとのこと。ここ1週間はなるべく安静にしていたが、痛みがひく様子はない。ゴルフ歴は1年、練習場での練習が中心で、現在ゴルフのレッスンも受け ている。一度の練習で200~300球は打つとのこと。
肩関節の検査では、四十肩・五十肩にあるような、外旋方向の可動域低下は見られない。また、外転60°付近と120°付近で患部の痛みが増していることから、三角筋のトラブルではないかと思われる。三角筋の前部、起始付近にトリガーポイントあり。右肩に起きる
ゴルフ肩の典型的な症状である。肩甲骨の可動域にも左右差があり、右の肩甲骨の動きが少ない。
原因分析
上腕骨と鎖骨を繋ぐ三角筋の前部は、腕の「内旋」という動きをつかさどる。ゴルフに限らず、野球の投球や打球時、テニスのフォアハンド時などの、「右手を返す動き」というのは、すべてこの「内旋」である。Mさんの場合、痛みが練習直後ではなかったこと、三角筋にトリガーポイントがあることから、三角筋の負担と修復のバランスが崩れて起こったと考えられる。また、右の肩甲骨の可動域が狭い分、右肩にかかる負担も大きくなりやすいのも遠因の一つと言える。
施術プラン
痛みの原因である三角筋の前部を集中施術。主にストレッチとフリクションマッサージを用いて筋肉の緊張を緩和させていく。右肩への負担が減るように、右肩甲骨のモビリゼーション、矯正も同時に行う。長期的には、肩甲骨の可動域を少しずつ広げていく事が予防につながるので、肩甲骨周辺、特に菱形筋を中心に緩和操作、モビリゼーションを行う。
カイロ施術後の経過
- 施術1回目
- 三角筋のフリクションマッサージは多少の痛みも伴うが、少し解れてくると我慢できないほどではない。施術後は、来た時にあったズキンという痛みは軽減し、右肩全体がポカポカしている感じだという。最後に、三角筋のストレッチを指導。一日3~4セットを仕事中に行う。
- 施術2回目
- 初回の施術後、痛みの質が大きく変わったとのこと。始めのズキンという痛みから、筋肉痛のような痛みに変わり、不快な痛みは少し軽減したとのこと。ただし、まだ腕を上げる時には痛みはある。施術内容は前回と同じ。三角筋ストレッチの、別の方法を指導。
- 施術3回目
- 日が経つにつれ痛みは軽減。施術内容は前回と同じ。そろそろゴルフの再開を勧め、このようなケガではない症状の場合、ある段階からは適度に動かしていく事がむしろ大切である旨を説明。最後に、肩甲骨を動かす体操を指導。
- 施術4回目
- 久しぶりに練習場で打ってみたところ、まだ痛みはあったものの、その後はかえって楽になったとのこと。最後に大胸筋のストレッチ法を指導。
- 施術5回目
- 調子は良い。久しぶりにゴルフのレッスンに行ったところ、右腕の使い方が良くなかった事を指導されたとのこと。そもそもそれが原因であった可能性あり。肩周辺のストレッチの総復習。
- 施術6回目~現在
- 右肩の痛みはほぼ消失。腕の使い方は常に気をつけているとのこと。ストレッチが楽しくなり、会社でも時間があればこまめに行うようにしている。今後は再発予防、ゴルフのレベルアップのために、二週間に一回のペースでメンテナンスを希望。 ※効果には個人差があります。
- 院名
- 代々木あおいカイロプラクティック
- 住所
- 〒151-0053
渋谷区代々木1-43-2 2F
- 電話
- 03-3375-0656