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ぎっくり腰は知ってる方もぎっくり背中は聞いたことがない、という方もいらっしゃるかもしれません。というのもぎっくり背中は病名ではなく、ぎっくり腰や寝違いのような痛みを背中に感じることからそう呼ばれています。
今まさにその症状で悩んでいて治したい方も、今後の為に極力予防していきたい方も、何が自分の体で起きているのか、その治し方と予防はどう考えたらいいのか、その原理原則を知って頂きたいと思います。
以下の症状に該当しませんか?
・一定の角度に体を傾けたり、ねじったりするだけで痛い
・息を吸ったり吐いたりするだけで痛い
・大きな呼吸をするとビキっと痛い
・歩くだけでも痛い
・背中がつったように痛い
・くしゃみや咳をした瞬間
・床からモノを拾おうとして屈んで起き上がる瞬間
・朝一目覚めて勢いよく屈んで起きる瞬間
・長時間のデスクワーク後にふと背伸びをした瞬間
・椅子から立ち上がる瞬間
・筋トレで反動をつけて動かした
まず痛みは大きく2つの視点から考えていきます。
①ケガの痛み
②慢性の痛み
①のケガの痛みは明らかな原因があります。
例えば、滑って転んで強打したなど、具体的にその前に見てわかるアクションがあります。
一方で
・在宅のデスクワークで日々の運動不足。
・毎日パソコンに向かう姿勢であごを突き出した猫背。
・休日はソファーでごろっと寝ころびながら首と背中をカクっと前に曲げてスマホやテレビ。
など②の慢性の痛みには必ず日々の姿勢や体の使い方の良し悪しが原因にあります。
この原則に当てはめると、ぎっくり背中はどうでしょうか?
痛みの原因となる場所を大きく2つに分けて考えると見えてきます。
①筋肉
②椎間板
①の筋肉は過度な疲労が蓄積されると柔軟性を失います。ちょうど輪ゴムが劣化した時に少し引っ張るとブチっと切れてしまうように、筋肉の繊維にも劣化が生じやすくなると考えられます。
一方で②の椎間板は聞き慣れない方もいらっしゃるかもしれません。
背骨には必ず、体を支えるクッションとして椎間板がそれぞれ背骨の間に挟まるような形で存在しています。
背中を丸めた姿勢によって椎間板に負担がかかり過ぎると、筋肉が凝った張ったとは明らかに違う、電気が走るようなするどい痛みを出す事があります。
①筋肉への対処
筋肉は動かさないと凝り固まってしまいますので、デスクワーク中のストレッチや体操を1時間に一回は行えるのが理想です。
その際、ラジオ体操のような動きのあるものと、じわーっと一定時間伸ばすようなストレッチタイプのものを両方やるのがおススメです。
②椎間板への対処
猫背姿勢の改善を目指します。(首や背中を曲げすぎることによる椎間板への負担を減らす為です。)
ポイントは、骨盤を立て、背骨が緩やかな湾曲を描き、頭がポコッとその上に乗っかるようなイメージです。胸を張るようにして肩甲骨を背骨に近づけます。
また患部は冷やすのではなく、温めることが推奨されてます。なぜなら、ケガの痛みではないからです。
Q.ぎっくり背中は冷やしていいですか?
A.どこかに打ったなどの打撲や傷などのケガの痛みでない場合は温めることが推奨されます。
Q.ぎっくり背中はどれくらいで痛みが引きますか?
A.多くの場合1〜2週間でおさまります。
ただし、その間に安静にし過ぎることなく動かせる範囲で動かすことができれば理想です。
Q.ぎっくり背中は放置するとどうなりますか?
A.手のしびれや腰への痛みに発展することも考えられます。なぜなら、痛みを避ける動作によって不自然な姿勢がとられるからです。
Q.ぎっくり背中で楽な姿勢はありますか?
A.基本的に首が前に倒れる動きで悪化しますので、あごを手前に軽く引くような姿勢をとったまま動くと痛みが少しやわらぐことが多いです。
Q.せきやくしゃみをする時はどうすればいいですか?
A.壁に手をつくだけでも反動が手の方に逃げますのでズキッとする痛みを緩和することができます。
Q.ぎっくり背中になったらお風呂は入っていいですか?
A.大丈夫です。なぜなら筋肉の血行不良による場合が大半ですので、動けるようでしたら入浴して温めるとよいです。
ぎっくり背中は普段の猫背姿勢や骨盤を後ろに倒した丸腰の姿勢など、筋肉や椎間板への負荷が積み重なることで発生します。
普段の生活の中で蓄積されてくることですので、無症状のことが多く、負荷が蓄積されていることに気付けないことが多いです。
ちょっと背中が張るなぁ、ちょっと腰が固まってきたなぁ、うがいをする時に上を向けなくなってるなぁ、と兆候は感じる方もいらっしゃますが、なんとかやれてしまうのでいつの間にか見過ごされてしまいがちです。
上記で挙げた筋肉の痛みに加えて、椎間板から来る痛みは日々の姿勢によって十分に負担を減らすことができます。
それには何がどうなったらいい姿勢なのか、どうすればその姿勢を維持しやすいのかを知って頂き、自分で自分の姿勢をコントロールできるようになることが大切です。LINEでのご質問も受け付けてますので、お気軽にご相談下さい。