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O脚に関してこんな悩みはありませんか?
・なんとなくO脚に良いと言われた体操やストレッチを続けているけど本当にこれでいいのかはわからない。
・自分がO脚なのか判断できずどうしたらいいか困っている。
・O脚なのはわかっているけど、骨盤矯正をやってもなかなか思うような結果が得られていない。
・膝下O脚、XO脚、ぺたんこ座りがいいのか悪いのか、ネットで調べると情報がありすぎて今ひとつ理解できない。
今回はカイロプラクティック視点から、O脚とは一体どんなものなのかを明らかにし、どのような予防と対策をしていけば改善が期待できるのかをお伝えしていきます。
今まで膝下O脚やXO脚などの文言に混乱してしまった経験があるのでしたら、いったん根本的な考え方をインストールしてどこでも通用するノウハウを身につけてしまいましょう。
〜目次〜
まずは最初に、O脚ってそもそも何なの?を知っていきましょう。
O脚とは「両足首をくっつけて立った時に、左右の膝と膝のお皿の間に大きな隙間がある状態」のことを言います。
よく太ももやスネの間の隙間で判断される方も少なくないようですが、体格や性別、筋肉の太さや、その日の体調でむくんでいる等の条件によって変わりやすい為、それらに左右されにくい膝の骨同士の間で測ってきます。
また、O脚の「見た目」の悩みと共に、
・外側に張り出す脛の形の為外側の張りを常に感じる
・とにかく足がすぐ疲れて座りたくなる
・夜中に突然足がつることがある
・ランニングすると足が痛くなる
・膝下のスネの骨の内側に痛みを感じることがある
など、O脚があるからこそ同時に起きやすい様々な症状をお持ちの方も多く見受けられます。
では一体どの程度膝と膝の間が開いているとO脚と言えるのでしょうか?
それは「指2本以上」が基準にになります。
なんだ、その程度かと思った方も、そんなに狭まらないといけないのか、と思った方もいらっしゃるかもしれません。
ただ、ここに第一の落とし穴があります。
骨格的に見ていくと、全ての人が同じ体格、同じ身長、同じ体の柔軟性ではありません。
膝の間がくっつくことだけに終始してしまうと、逆にX脚や、変形性膝関節症のように特定の膝の場所に負担をかけ続けることにもなりかねません。
一番大事なのは、その方の骨格にあった位置関係なはずです。
具体的には、股関節の内旋と外旋(内側にねじれる、外側にねじれる)、膝のお皿の向き、膝下のスネとの位置関係、足のアーチ(土踏まず)、かかとの倒れ具合などが考慮されると思います。
つまり、全て左右の膝がペタっとぴったりくっつかないといけない、というわけではないという事です。
むしろそれをすることで痛みの原因になったり、見た目も変わってしまうことになりかねません。
理想は、骨盤の上、腰骨の位置から垂直に下ろした線が膝の真ん中を通り、足の中指と人差し指の間くらい(誤差はあります)に着地するのが理想とされています。
これを基準にされてみてくださいね。
O脚には2種類大きな分類があります。
構造的O脚:改善✖
機能的O脚:改善〇
《構造的O脚について》
「構造的O脚」は骨そのものの変形によって形(構造)そのものが変わってしまっている状態です。
生まれつきの骨の個性として(ほとんどの方がこの個性は持っています)、遺伝、くる病などの病気、また、先天性股関節脱臼なのどの疾患、交通事故等による外傷性のものなど、骨そのものをクネッと曲げて戻すことはできません。
ただし、構造的なO脚の場合でもこれだけでO脚になっていることはそう多くはありません。
構造的なO脚に加えて、日々の姿勢や体の使い方によって後天的に作られていくO脚も存在します。
それが、以下でお伝えします機能的(姿勢的)O脚です。
これらが複合している場合、機能的なO脚の割合に応じて改善できる余地があります。
《機能的O脚について》
「機能的O脚」は構造そのものではなく、見え方の問題ですので後天的に改善していける部分が多くあります。
多くの原因は、日々の姿勢や体の使い方によるもので、徐々に進行します。
または幼少期からO脚気味の自覚があった方は、ほとんどその後も同じ体の使い方をしますので、よりその形でいることを助長してしまってきたかもしれません。
その方のそれまでの癖の強さや年齢、そこから新たにつけていく習慣(O脚になる習慣を無くし、O脚にならない習慣をつけていく)への順応力に応じて、改善までのスピードと結果は変わってきます。
矯正の開始年齢が早ければ早いほど良いのは間違いないですが、病院で変形性膝関節症やくる病などの「構造的なO脚」の診断がされていない場合、適応になります。
上記2つの分類は、どちらかのみで発症するものではなく、どちらも混在しているケースがほとんどです。
割合的には「機能的O脚」の度合いが高ければ高いほど改善しやすいということになります。
事前にどの程度改善が期待できるのか、目安を検査できる所を選ぶと安心ですね。
O脚の原因の多くは、股関節の内旋=【内また】です。
シンプルですよね。
しかし、ここが第二の落とし穴です。
なぜなら【内また】という認識がない方が少なくなく、自分はガニ股と思われている方も多いからです。
ここを外すとあらゆるO脚に関する情報(ストレッチやエクササイズ、運動療法、施術の方向性etc..)がどれも正しく、どれもやりたくなると思います。
股関節の外旋=外また=ガニ股=O脚と理解されている方も少なくないですが、機能的なO脚のほとんどは、股関節の内旋=【内また】と思って頂いて大丈夫です。
ガニ股に関しては簡単にお伝えしておきますと、男性に多く、足が過度に外側を向いたまま、膝を曲げたままの姿勢でいることが原因です。
これを理解するには股関節の前捻角と言う、ねじれの概念を理解する必要がありますのでここでの詳細は割愛させて頂きます。
男性にあぐらをかくことが多く、女性がぺたんこ座り、とんび座り(正座を崩したような体勢)が楽にできる方が多いのもこれらの骨格特性から来ます。
だからと言って、男性に内またタイプの機能的O脚が少ないかと言うと、そうでもありません。
むしろ近年増えてきているように臨床では感じております。
大事なのは歩く時も、立っている時も、膝のお皿の向きと、つま先の向きが一致しているということです。
これらに関連して、骨盤自体の傾き(前傾、後傾)股関節の柔軟性、スネの骨の生まれつきのねじれ等、も考慮していく必要もあります。
ですが、あまり多くの情報を入れて混乱してしまっている方も、今まで膝下O脚、XO脚、ガニ股、等の名前で色々タイプがあることがわかって混乱している方も、一旦ここでお伝えした「内また、股関節の内旋」に着目してみると、O脚の本当の姿が見えてきます。
・足のラインの外側への張り出しが強く、見た目が格好悪い
・短足に見えてしまう
・将来、変形性膝関節症のリスクがある
・むくみ、冷え性がより強く頑固になる
・運動、筋トレする度に痛みが出てしまう
見た目だけの問題ではなく、ダイエットや健康寿命を伸ばす目的で始めた運動で怪我をして痛めてしまうのは、非常にもったいないですね。
・着たい洋服が着れるのでファッションの選択肢が増える
・関節痛のリスクを軽減し、将来にわたって運動、スポーツを楽しめる
・偏った足の使い方から全体を使えるようになるので、下半身太り予防にもつながる
足のラインに自信が持てると洋服選びが楽しくなりますね。
下半身の代謝アップも期待できますので、ダイエット効果を高める為にも正しい足の使い方は大切です。
また今の見た目も大事ですが、将来、膝の痛みやしびれで嫌な思いをしない為にも、予防できることはしておきたいです。
O脚も必ず生活習慣の中に原因があります。
股関節の内旋=【内また】という事でお伝えしてきましたが、一番の予防方法は、日常生活でのこれらの動きを徹底的に無くすことに尽きます。
例えば、
・ぺたんこ座り(正座を崩したように膝下だけ外に開く姿勢です)
・横座り
・足組み
・膝を内側に入れるようにしてやるスクワット
・写真を撮る時につま先を内側にして撮るetc…
心当たりがある方もいらっしゃるかもしれません。
まずは今日からすぐにできる事ととして、地べたで座る時には、
横座り✖
ぺたんこ座り✖
あぐらをかく〇
また、椅子に座る時も
足を組む✖
ダイアナ座り〇(足を前に投げ出し足首の所で交差させるだけです)
これらに気をつけます。
全て股関節は外へ向くようになってます。
これらの原則がお分かり頂ければ、ここで例に出していない日常の動作でも応用できますね。
Q.治らないO脚はどんなものがありますか?
A.O脚には骨自体が曲がっているものと、見た目でそうなっているものがあります。
多くは両者が組み合わさったものです。
骨自体の変形は手術で何ヶ月も固定したりしながら矯正していく例もありますが、そこまでせずとも見た目のO脚は改善していくことは可能です。
Q.O脚は病気が原因ですか?
A.加齢に伴って軟骨がすり減る、などの場合も含めて病気であることは稀です。
変形性膝関節症を将来発症するリスクは高いことは事実ですので、早めの対策がおすすめです。
Q.O脚矯正する際の服装はどうすればいいですか?
A.膝のお皿が見える状態であれば、長ズボンでも短パンでも大丈夫です。
Q.O脚が改善すると身長は伸びますか?
A.健康診断で身長が伸びました、とご報告頂くことはありますが、2〜3センチ一気に伸びることはありません。
それよりも大事なのは、足以外の猫背、丸腰、巻き肩などの姿勢を改善していくことで、見た目の良さを引き出すことは可能です。
Q.O脚は自分で治せますか?
A.知識があればある程度改善可能です。
情報は世の中にたくさんある為に混乱してしまっている方も少なくないですが、より真実に近い情報を取って頂くことをおすすめします。
当院のコラムや改善例も参考にしてみてください。
O脚は情報が多い分、どれを参考にすれば良いのか混乱してしまう方も少なくないのが現状です。
実際当院に来られる患者さんも、ネットで見つけたエクササイズを続けて痛めた方、より形を理想から遠ざけてしまっている方もいらっしゃいます。
これはO脚に関しての原則が理解できていれば、ある程度は避けられたものだと思います。
なぜなら原理原則さえ知ってしまえば、ご自分で情報を取りに行く際も、誰かから説明を受ける際も、情報の取捨選択ができるからです。
そしてご自身でやるのももちろん大切ですが、専門家の知識と技術もうまく活用することは、効果を最大にする為にも必要なことです。
症例の解説も掲載してますので、以下の症例ページからもご参考にされてみて下さい。