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手がしびれる原因は関節、筋肉、ヘルニア、病気、ストレスなど様々です。
自己判断が難しいことも多く、放っておくと重篤化するもの、慢性化してなかなか改善されないものも出てきます。
なるべく早く対処する為にも、今回はストレスだけではなく様々な原因で引き起こされる手のしびれの症状、原因、対処法などをテーマに考えてみたいと思います。
〜目次〜
・電気が走るようなビリビリした感覚がある
・ジンジンと患部に重だるさを感じる
・皮膚表面にチリチリした感覚がある
大抵の場合症状が進行してくると、しびれる頻度も多くなります。
また、しびれは指先(末端)に向かい、さらに悪化すると手に力が入らず物を落としてしまう等日常の動作にも支障が出てくることがあります。
・長時間座っている姿勢が続く時
・朝の起床時
・寝不足や疲れがたまってきた時
・PCのタイピングやスマホ操作中
・ペットボトルのなどの蓋を開けるねじる動作の時
・腕を真上に上げてバンザイした時etc..
また症状を感じる場所も様々です。
・手のひら全体
・指先のみ
・特定の指のみ
・腕全体
・上腕のみ(二の腕)
・前腕でも内側や外側
・肩の外側
・脇の下etc..
など人によって様々な組み合わせがあります。
発症して間もなくの場合、日によっても感じたり感じなかったりしますので、対処が先送りになってしまうことがあります。
慢性化してしまうと、改善までの道のりも長くなるケースが多い為、早めに対策されることが理想です。
まずはストレス以外の原因で背後に重篤な疾患が無いか判断に迷うことがある場合、医療機関の受診が先決です。
以下、手のしびれが起こる原因を見ていきましょう。
ただし、腕枕をした時のような一時的な指先や手の平のしびれに関しては、寝姿勢の悪さによって引き起こされるものの為、少し時間が経つと消えますので心配のいらないしびれと考えられます。
①脳の異常等による内科的な疾患
ロレツが回らない、舌がもつれるような症状は重篤な疾患の疑いがありますので早急に病院の受診をされて下さい。
②トリガーポイントによる筋肉性のもの
上記のような重篤な疾患が背後に潜んでいるかは病院で診てもらうことが必要です。
一方でレントゲンやMRIでの異常は認められず、ケガや病気などの疾患が原因でないと診断された場合はどうすればいいのでしょうか?
トリガーポイントという言葉は今でこそ聞き慣れた言葉になってきました。
筋肉中に発生した固いしこりが原因となり、その場所だけでなく離れた所にも痛みを感じさせるというものです。
例えば、
肩や首の血行不良により筋肉中にできたトリガーポイントが、
・腕や手の指先、末端に向かってしびれ
・重だるさ
・痛み
・握力の低下
などを引き起こすことがあります。
特に、
・首と肋骨をつなぐ【斜角筋】
・肩甲骨の上に乗っかってるインナーマッスル【棘上筋】
・背骨と肩甲骨の間の【後鋸筋】
・鎖骨の下【鎖骨下筋】
・上腕や前腕の【筋群】
などが原因になることが少なくありません。
これらは、
・首を前に出したデスクワークの姿勢で固定する
・肩を内側に巻くようにしてスマホ操作を長時間やる
・オンラインゲームで特定の筋肉に負担をかけ続けるetc..
などで一定時間継続して、または断続的であっても同じ所に負荷をかけ続けることによって引き起こされます。
③首の椎間板ヘルニア等の圧迫による神経性のもの
病院でヘルニアの診断をされ、痛み止めの内服薬や外用薬、または電気を流す治療等を経験された方も少なくないと思います。
コツコツとリハビリした結果緩和した方もいらっしゃると思います。
一方でなかなか症状が改善されないケースも少なくありません。
その場合、ヘルニアだけが原因となってしびれている可能性は低くなります。
特に前述したトリガーポイントが原因となってしびれが引き起こされているものは臨床でかなり多くあるケースですので、筋肉由来のしびれへの対処も考える必要が出てきます。
また、そもそもヘルニアになった原因の多くが日常にありますので、予防改善の為にできることも同時にやっていく必要があります。
例えば
・ヘルニアを予防をする為の適切な体の使い方
・自宅でできるようなエクササイズやストレッチ
・ヘルニアを再発させないような姿勢の改善
④その他よくあるしびれの原因
〈手根管症候群〉
手首を通る「正中神経(せいちゅうしんけい)」が圧迫され、親指から薬指の半分にかけてしびれが起こります。
手の使いすぎや、女性ホルモンの乱れも原因になると言われてます。
自然に治る場合もありますが、悪化すると物をつかむ動作や指先を使う細かい作業がし辛くなります。
〈肘部管症候群〉
肘の内川に位置する尺骨神経が、肘部管という靭帯や骨、筋肉組織に囲まれたトンネルを通る際に圧迫を受けることでしびれが起きます。
小指と薬指の半分にしびれを感じ、手が使いづらくなる感覚で不便さを感じます。
放置すると握力が弱くなったり、手全体の筋肉が痩せて平たくなるのが特徴です。
加齢による肘の関節の変形、ガングリオンなどが原因とされていますが、アスリート等筋肉が発達している場合にも起きることがあると言われています。
・長時間同じ姿勢でPC作業をする場合、首や肩回りを動かす体操をこまめにする
・骨盤を後ろに倒した猫背の姿勢にならないように、股関節回りのストレッチをこまめにする
・スマホを見る時は首を手前に引いた姿勢(顔は正面に向けたままあごを引く)でなるべく正面で見るようにする
・肩掛けのカバンはバランスよく両方に持ち替えるか、リュックにする
・マウス操作やタイピングで疲労した前腕の筋肉をストレッチして緊張を緩和させる
長時間のデスクワークで部分的に疲労がたまる筋肉や椎間板は、工夫次第で負担を軽減させることが可能です。
その為には正しい姿勢を実践できることが第一歩です。
まずは何をどうすれば予防につながる正しい姿勢なのかを知ることから始めていきましょう。
さらに、しびれはストレスによってバランスを崩した自律神経の乱れから来ることも考えられます。
筋肉でも椎間板でもなくメンタルの不調からもしびれを感じやすくなっている場合、
・心臓が少しバクバクする程度の運動
・静的ストレッチ
・睡眠時の音楽や香りで五感へのアプローチ
・ぬるめのお風呂に入って自律神経を整える
・サウナの外気浴
なども日々予防の為にできることですので一つずつ少しずつ必要な要素を取り入れていって下さい。
Q.手のしびれはストレスが原因ですか?
A.ストレスと一言で片付けてしまうとその裏側にある根本的な原因を後回しにしてしまうのはリスクがあります。
ろれつが回らないなどの危険な場合を除き、多くは慢性的な悪い姿勢からくることが多いです。
Q.病院で頚椎症と診断されました。しびれは関係ありますか?
A.痛みとしびれは密接に関わっていることが多いものです。ただし、レントゲンではあいまいなことが多く医師も判断に困ることがあります。
薬で対処するのは対症療法ですが根本的な改善を目指さない限り、しびれはしぶとく残ることが大半です。
Q.手のしびれを少しでも軽減する方法はあるの?
A.血行不良によるしびれの場合は、患部を動かしたり温めたりすることで解消されることが多くあります。
ただし、いっこうにおさまらない、意識もおかしいなどの場合は重篤な病気が隠れている場合がありますので、医師の診断を仰いでください。
Q.サプリメントでしびれは治るの?
A.ビタミンB12(メコバラミン)は病院で処方されることがあります。末梢神経の修復作用を期待したものです。
サプリメントはその下位に位置するものと考えて妥当でしょう。
いずれにしても根本的な対策・改善を目指すのが優先であり、サプリメントはあくまで補助として考えるのがよいです。
①手の甲同士を指先が下を向くようにして胸の前で合わせます
②そのまま甲同士を押し付け手首を90度ぐらいにします
③30秒くらいそのままの状態を保ちます
④このとき親指と人差し指にしびれが強まる場合は「手根管症候群」の可能性があります
腱鞘炎の一種とされてますが、手首や前腕の筋肉が固まり過ぎることで神経の圧迫が強くなることがあります。
この場合、特に前腕の負担を軽減させることが、手首の負担を軽減させることにもつながります。
①肘の内側で出っ張っている2つの骨を確認します
②その2つの骨の間の部分を軽くトントンと叩いてみます
③小指、薬指にしびれが出た場合は「肘部管症候群」の可能性があります
肘部管症候群は進行すると手先を細かく使うことが難しくなる為、日常生活に支障をきたします。
症状を進行させない為にも上記のセルフチェックで小指、薬指がしびれる場合は早めの対策をおすすめします。
手のしびれと言っても病気が原因になるもの、ケガが発端になるもの、病院で検査をしたけれど重篤な疾患はなくストレスが原因となる日常レベルで予防改善できるもの等、様々です。
まずはしびれを感じたら、自己判断に頼らず、医療機関を受診し診察を受けるようにしてください。
重篤な疾患があることは稀ですが、今のしびれの原因が日常生活にあるものとなれば、カイロプラクティックや整体の得意とする分野です。
体からのサインは大事です。
先延ばしにせずに予防改善の為の施策を実行していきましょう。
原因は必ずあります。
それを丁寧に一つ一つクリアにしていけば、今の不快な症状の改善への道のりが見えてくるはずです。