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コラムコラム

2021/07/15生活習慣が原因?坐骨神経痛の原因と予防法

 

坐骨神経痛という症状名を一度は聞いたことがある方も少なくないのではないでしょうか。
一般的にその性質上加齢に伴って出やすい症状と言われてますが、最近では若年層の方にも多くなってきています。
お尻から太もも、足先にまでしびれを感じるようになってきたらそれは坐骨座骨神経痛かもしれません。
今回は知っているようであまり理解されていない坐骨神経痛について考察も交えながら紐解いていきたいと思います。
基本的な解剖学、どんな症状なのか、予防や対策についての理解を深める為の一助になって頂ければ幸いです。

坐骨座骨神経は体のどの部分に位置している?


神経というと細くて一本の触手のようなイメージがある方が多いのではないでしょうか。
しかし実際には座骨神経はえんぴつくらいの太さがあり、自分の片腕を伸ばしたくらいの長さ(1メートル)と、人の体の中で最も長い神経です。

足の指先まで伸びる途中で「総腓骨神経(そうひこつしんけい)」と「脛腓骨神(けいひこつしんけい)」に分かれ身体の動きを担当する運動神経、体温などを調整する自律神経、痛みを伝達する知覚神経で構成されます。

下半身の大事な機能を担う神経がしっかり働いてくれるおかげで真っすぐ歩いたり、自由に方向転換できたり、長時間座っていられるなど日常生活にかかせない動きができます。

坐骨神経痛の主な症状


では、一体どんな症状が出ると坐骨座骨神経痛の疑いがあると言えるのでしょうか。
・体を前に屈めると痛みが増す
・長時間座っていることができない
・少し歩くと足やお尻に痛みが出てくるので歩けなくなるが、少し休憩すると
歩く事は可能
・痛みのせいでその場に立ちっぱなしでいられない
・腰を反らすと痛みやしびれが増す
・同じ姿勢を撮り続けると足に冷えや灼熱感、締めつけられる感覚が伴う
・安静にしていてもお尻や足の痛みで眠れない

これらに思いあたる節がある場合、坐骨神経が絡んでくる可能性は高いと言えます。
また、症状の感じ方が当人しかわからない以上、その痛みもズキズキ、ビリビリ、薄皮一枚かぶったような感じ、ジンジンと表現も様々です。
足全体に感じることもあれば、一部分のみに感じる場合もあります。
こうした症状は片側に現れることが多いのですが、まれに両側に現れる場合もあります。

注意しなくていけないのが、尿漏れや、会陰部がほてるような感覚がある場合などは重篤な腰の疾患がある場合もあります。その為、これらに限らず、まずは病院で早めに医師の診断を受ける必要があるでしょう。

坐骨神経痛の原因


坐骨神経痛の原因は様々です。
その中でも一般的に考えられる原因として以下と言われています。

【ヘルニア】

背骨は椎体という骨とその間にある椎間板(繊維質の外層と中身がゼリー状)で構成されます。
その椎間板の中のゼリー状の部分(髄核)が腰を前に屈める日常の動作の蓄積で押し出され、その後ろに位置する坐骨神経が圧迫されることで痛みやしびれが起こるとされています。

【脊柱管狭窄症】

文字通り脊柱管と言う背骨の後ろに位置する神経の通り道が狭くなることを言います。
加齢による背骨の老化などが原因となり、そこを通る神経が圧迫され、足にしびれや痛みが出ることがあります。
また、症状が進行すると、すこし歩いては痛みで休み、また少し回復したら歩き出す、のような歩行障害が出るのが特徴とされています。

【梨状筋症候群】

梨状筋はお尻にある筋肉の一つで、その中を坐骨座神経が通っています。
激しいスポーツや長時間の座る姿勢で圧迫されて起こると言われ、椎間板などに異常がない場合にはこの診断をされることがあります。

【仙腸関節障害】

仙腸関節(せんちょうかんせつ)は、骨盤の骨のパーツである腸骨(ちょうこつ)という扇形をした骨と仙骨(せんこつ)という三角形のような形の骨の関節です。
3mm程度の小さな動きで上半身の重さを支え、地面からの衝撃を緩和する役割も果たしていることから、仙腸関節自体になんらかの可動域の制限がかかることで、太ももやお尻、足の付け根にも痛みを生じることがあるとされています。

【トリガーポイント】

筋肉の中で部分的にできた固いしこりのようなもので、血行不良などによってできるとされています。
痛みを感じる所と実際にトリガーポイントがある所が離れているケースも少なくなく、レントゲンにも映りにくい為、見過ごされてしまうことが多いと言えます。
重篤な疾患が病院で見つからない場合、この筋肉中にできたトリガーポントによって引き起こされていた痛みだったということもあります。
◆腰に位置する腰方形筋にあるトリガーポントは、お尻の方に痛みやしびれを、お尻に位置する、中殿筋や小殿筋は太ももの後ろと外側からスネの方まで、痛みやしびれに似た症状を感じさせることがあります。
病院での診断で異常がないと診断された場合にカイロプラクティック的なアプローチとしては、これらの筋肉のトリガーポイントをリリースする指圧やストレッチを行い、症状の緩和を目指します。

坐骨座骨神経痛の対処法


整形外科においては、痛み止めの注射(患部への局所麻酔、ブロック注射など)状況によっては内服薬が選択されることが多いようです。また薬物療法以外では、リハビリ施設に通うことがあります。

病院で重篤な病気が原因ではないと診断された場合、物理療法として、カイロプラクティックも選択肢の一つになります。
日常生活で坐骨神経痛を発症してしまうリスクは誰にでもあります。
その中でも姿勢は最大の対策ポイントです。
姿勢に加えて、症状を悪化させない為の日常のエクササイズやストレッチなどを指導してくれる所を選ぶといいでしょう。
特にデスクワーカーなど座っている時間が長い人にとっては気を付けた方が良いと言えます。

姿勢を正す方法としてすぐにでも始められることは、猫背と丸腰の解消です。
簡単にできる肩甲骨を動かすエクササイズをご紹介します。
1.イスに浅く腰かけ背筋を伸ばします。
2.やじろべえのように両手を広げ、肘は90度に曲げます。
刑事ドラマのセリフで出てくる「両手を上げて出てきなさい。」のような形です。
3.その状態からなるべく胸を張り、腕も後ろに引きます。
4.そこから上に扇を開くように手を上げていき、完全に万歳するまで真っすぐ上に手を伸ばしていきます。
5,そこからまた元の所に戻すように腕を下げてきます。
この時もなるべく胸を張って腕も後ろに引いておきます。
6.これを5往復します。

坐骨神経痛予防の為にできること


坐骨神経痛は長時間のデスクワーク、運動不足や姿勢の悪化等、重篤な病気を除くと日常生活の中にほとんどの原因があると言っても過言ではありません。
加齢や遺伝的な要素は避けて通ることはできませんが、症状を予防する為にできることは手を尽くす必要があると言えます。

特に以下のことは注意が必要と考えられます。
・ソファーに座るようにお尻を後ろに倒した姿勢で長時間過ごす
・エアコンによる室内の温度の低下で血流を悪くする冷え
・重いものを持ち上げる時だけでなく、前に屈む動作をする際に、足を使わずに腰だけを前に倒すような体の使い方

これらはふと気づくと誰でもやってしまいがちな日常の動作です。
また、筋トレをたくさんして運動不足などの予防をするのもおススメではありません。
なぜならフォームを崩したままトレーニングを続けた結果、症状を悪化させてしまった例を幾度となく経験された方を見てきたからです。

まずは、正しい姿勢、体の使い方、それらを可能にする知識とスキルを身に着けてみてはいかがでしょうか。
やみくもに予防をするのではなく、効果的に効率よく予防と今ある症状の軽減を目指しましょう。

まとめ


坐骨神経痛は誰もがなりうる症状の一つです。
原因も様々でいくつかの要因が重なっていることもあります。
自己流で判断すると間違った方向に進むこともありますので、坐骨神経痛かも、と感じた時は、迷わず医師の診断を仰ぐようにしましょう。
そこで重篤な病気が無く日常レベルでの原因が積み重なったものと判断されれば、カイロプラクティックや整体も選択肢の一つにされてみて下さい。

あおいカイロプラクティックについて


「痛み」には、大きく分けて2つの種類があるのをご存知ですか?
一つは、「ケガ」の痛み。急性痛とも言われ、転んで擦りむいた、から始まり、切り傷、打撲、または骨折など、損傷を伴う痛みがこれに該当します。
これらの痛みに対しては、多くの方がその対処法をご存知です。
一般的には安静や冷却などで、ケガが癒えるのを待つ、というのが正しい処置です。

一方で、「ケガ」ではない痛みというものが存在します。
肩こり、腰痛を筆頭に、頭痛や首痛、または手足のしびれなど、慢性痛と呼ばれるものです。
慢性痛の範囲はとても広く、一見、ケガをしたと思って冷やして安静にしても、2ヶ月3ヶ月、下手をすると1年以上も同じ痛みに悩まされる事があります。
もしもその痛みが「ケガ」なのであれば、安静、冷却で治るはずなのですが、慢性痛の場合、残念ながらその方法ではなかなか良くなってはくれません。

「つらい痛み専門。」の代々木あおいカイロプラクティックでは、この2種類の痛みの違いを、まず最初にご説明させて頂いております。
その上で、患者さまの「痛みの原因究明」を進めていくと、多くの方が、痛みに対して間違った処置をしてしまっていることに気付かされます。

・首が痛いので、動かさずに安静にしていた。
・手のしびれと痛みを感じて、患部を冷やしていた。

「ケガ」ではない痛みに、「ケガ」の処置をしても、残念ながらそのつらい痛みは改善するどころか、より根深い症状になってしまうことさえあります。
逆に、正しい知識で正しい処置さえ行っていけば、どんなに「つらい痛み」であっても、決してあきらめる必要はありません。
カイロプラクティックはアメリカで100年の歴史を持つ、痛みに特化した医学です。当院ではマッサージ希望の方はお断りしています。
本当に「つらい痛み」でお悩みの方、是非一度ご相談ください。

院名
代々木あおいカイロプラクティック
住所
〒151-0053
渋谷区代々木1-43-2 2F
電話
03-3375-0656
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