腰、背中の症状の改善例
慢性的な腰痛。午前中が特に痛み、朝顔を洗う時の前かがみがつらい。
来院時の症状
慢性的な腰痛で悩んでいる。特に午前中の痛みが強く、顔を洗うなど前かがみをするのがつらい。また、電車通勤時の立姿勢で、腰から足にかけて重くだるく痛い。整形外科でレントゲンを撮ってもらったところ、骨には異常なしと言われた。
カウンセリング・検査
SSさんは、学生時代にサッカーをやっていたときは、腰痛とは無縁の生活だったが、20代で運動をやめ、一日中パソコンと向き合う仕事になってから、頻繁に腰がつらくなってきたという。痛みの強さには波があるが、つらい時は、朝の洗顔や、靴下を履く動作が腰が痛くて出来ない。また、通勤電車で約40分ほど立っていると、腰から左足にかけてジーンと重く響く痛みが出る。通勤での歩く距離は少なく、今は特にスポーツはしていない。一度、ゴルフを始めかけたが、腰が不安ですぐにやめてしまった。2年ほど前に、ぎっくり腰の経験あり。
原因分析
通常、腰痛の痛みには、筋肉の緊張によって起こる「
筋肉性腰痛」と、腰椎を曲げ続ける事によって起こる「
屈曲性腰痛」の2種類の痛みが混在している事が多い。SSさんの症状から考えると、午前中の痛みが強い、前かがみや立ちっぱなしがつらい、という特徴から、「
屈曲性腰痛」の割合が高い事が予想される。主な原因としては、①普段、歩く事やスポーツが少ないせいで
股関節の動きが固い。②その固い股関節で一日中座りっぱなしでは、悪い
猫背姿勢にならざるをえない。③その結果、腰椎を曲げ続けて、「
椎間板」に負担が蓄積する。④さらに、曲げ続けすぎて反れなくなった腰では腰椎の
可動域の低下のせいで、長時間立っているのもつらくなってしまう。
施術プラン
まず、うつ伏せで腰椎の可動域を検査しながら、
屈曲性腰痛のメカニズムを解説。「
マッケンジー療法」という腰痛独特の治療体系を説明し、少しずつ腰椎の可動域を広げていく。同時に、痛みにより緊張している腰部、股関節周辺の筋肉を
トリガーポイント療法により緩和していく。長期的には、腰痛を繰り返さないための体の使い方を覚え、座り姿勢を改善していく。
カイロ施術後の経過
- SSさんのコメント
- 「腰痛の原因が、腰を曲げすぎて反れなくなっている事だったとは、今まで想像出来ませんでした。意外に身近なところに原因があったんですね。」
- 施術1回目
- 今まで腰は反らせると痛かったので、なるべく反らせないようにしていたが、カイロの施術(主にトリガーポイント療法)により、腰が少し反らせられるようになってみると、反らせた時の腰の痛みがかなり軽減した。椎間板と背骨の構造をしっかりと理解してもらった上で、ご自宅でも「マッケンジー・エクササイズ」を行ってもらう。
- 施術2回目
- 初回の施術後、翌日の朝の腰の痛みが大幅に軽減していて驚いたとのこと。施術内容は初回と同じように、腰を少し反らせながらトリガーポイント療法により腰回りの筋肉を緩和させていく。最後に、前かがみなどの正しい体の使い方を指導。
- 施術3回目
- 腰の痛みは徐々に軽減してきている。マッケンジー・エクササイズの形を微調整して、より患部への効果を高めていく。
- 施術4回目
- 朝の通勤時の腰の痛みが、明らかに楽になってきているとのこと。治療のテーマを股関節の方へ移し、股関節と腰の関係性を説明。最後に、股関節のストレッチ法を指導。
- 施術5回目~6回目
- トリガーポイント療法によるカイロ施術と並行して、腰に負担をかけないための、デスクワーク時の姿勢を指導。
- 施術7回目~現在
- 日常生活において腰の痛みはほぼ無くなった。姿勢と腰痛の関係をかなり理解して頂けたご様子で、仕事用のイスを買い替えたとのこと。今後は引き続き腰のコンディションを上げながら、疲労軽減のためのメンテナンスを希望。長期的な課題は、歩くなどの股関節を動かす機会を増やし、以前一度あきらめたゴルフを再挑戦すること。 ※効果には個人差があります。
- 院名
- 代々木あおいカイロプラクティック
- 住所
- 〒151-0053
渋谷区代々木1-43-2 2F
- 電話
- 03-3375-0656